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東京工業大学+武蔵野美術大学+AZホールディングス 学-学-産共同イノベーションワークショップ第一回

2011.02.19

 東工大生と、武蔵野美術大学生がいっしょになって、ものをつくり思考を表現するワークショップを行いました。
知識はあるけれど、コミュニケーション力が弱い。発想力はあるけれど、論理構成が苦手。技術はあるけれど自分を表現するにはどうしてよいかわからない。人はいろいろな強さ、弱さを持っています。
 広い意味での「デザイン感性」を持った人を、これからの社会や企業が求めています。ものの機能性とデザインをバランスよく表現する商品を、多様な視点を取り入れ、チームで議論しつつ作れる人材です。「多くの人に共感してもらあえるアイディアや考え方(コンセプト)を持つこと」と、「それをいかに形にするか」がポイントです。
 多様な文化を背負った、いろいろな人たちと協力しながら、いかに自分のアイデアを社会に、世界に具体化し出していくことができるか。

 初回である今回、第一日目は「自分が行ってみたい場所」というテーマを起点として始まりました。恵比寿のイベントスペースAMUにて。それがどんなところかを挙げていき、それにどんな価値が見出されるかをチームに分かれて議論し、そこから少しずつ各チームがひとつのコンセプトを形成していきました。

 自分たちのコンセプトを言語化し、ビジュアル化して共有する方法として、参考にしたのがマシュー・フレデリック『建築デザイン 101のアイディア』(MIT出版局、フィルムアート社刊)です。ビジターの方々も外部から見学に来てくださいました。

 二日目は、東工大ものつくり教育研究支援センターに場所を移し、実際にものをつくってコンセプトを表現することを試みました。材料は2m×1m×50cmの発泡スチロール材。どんな大きさでも、形でもかまわない、コンセプトを立体で伝えるためのものをつくる、ということのみが条件でした。
 ニクロム線やヒートカッターを利用して材料を切りくずし、形にしていきました。ほとんどの参加者にとって、はじめて扱うテーマであり、素材であり、工具でした。ものつくりセンターの方々に、細やかに辛抱強くご指導いただきました。

 作りながらも、目指す造形が何なのか、伝えるコンセプトは何なのか、どんどんわからなくなり議論をくりかえします。コンセプトそのものが転がり、変容していきました。
 ある班では立方体から球体を作り出す為に、様々なアイディアを出し合い型紙や工作方法に工夫をこらして作業を進めて行く姿が見受けられました。
 金曜は、ワークショップはオフ日でしたが、全員がものつくりセンターに入れ替わり立ち替わりやって来ては作業を続けました。

 最終日の三日目は、土曜日でした。AMUに、完成した作品を持ち込んで、プレゼンテーションと議論を行ないました。10分プレゼンの条件は「立体作品」「ことばによる簡潔なコンセプト」「絵、図などにビジュアル化したコンセプト」の3本立てとする、ということのみ。ビジターの方々に再びたくさんお集まりいただき、実のある質疑応答となりました。

 コンセプトの整理の甘さ、造形とコンセプトの関係の不明瞭さなど、つぎつぎと指摘され、さらなる議論へ。それまで分かれていたチーム同士が混ざって、どうすれば改善されるか話し合いました。2回目のチャンスとして、それぞれ5分のプレゼン。さらに多くのコメント、議論が続きました。最後は作品を写真の形で残し、終了。

 2つの大学の文化を背負った学生たちが、ともに議論しものをつくることを通して、デザインすること、コンセプトを創ることを考えた3日間でした。ワークショップ終了後、恵比寿にて(盛大に)打ち上げをし、学生同士さらなる交流を深めることができました。

<日程>
2011年2月
16日(水)13.30-16.30 恵比寿クリエイティヴ・スペースamu
17日(木)13.30-16.30 東京工業大学ものづくりセンター
19日(土)13.30-16.30 恵比寿クリエイティヴ・スペースamu

<参加者>
東工大7名(内TA2名)、武蔵美7名(内TA5名)

<スタッフ>
武蔵野美術大学デザイン情報学科 井口 博美 教授
東京工業大学 野原 佳代子 准教授
フィルムアート社編集長 津田 弘志 氏

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