[授業情報]クリエィティブ表現論2016
2016.04.01
「知性」「教養」とはたんなる知識ではなく、「知恵」であり「本質の理解」である。また、社会に対して、明確な自己表明ができることでもある。その方法として「編集的思考」を紹介する。教員は、編集者であり、編集的思考をつかって知恵の本質の学び方を示す。 この授業は、科学の背景にある文化価値について学び、理工人の「教養」を身につけることをねらいとする。
世界史のなかで、きわめて重要な古典、カント『啓蒙とは何か』(文庫本30ページ分)と岡倉天心 『茶の本』(第1、2章 計35ページ分)を読み、違った角度から討論し、各自の意見を最終日に発表する。2016年の今、この古典から何を学ぶか。くわえて科学の背景にある文化の本質を考察していく
講義日程
第1回:6月15日(水)カント『啓蒙とは何か』(1784年)を読み、論議。
第2回:6月29日(水)岡倉天心 『茶の本』(1906年)を読み、論議。
第3回:7月13日(水)2つの論文を比較検討しながら、編集的思考をつかって、各自の意見を口頭で発表する。
いずれも13:30-16:30
講義場所
大岡山キャンパス(履修登録後にメールにてご連絡します)
対象
学部生
(大学院生も単位認定できる場合がありますので、興味のある方は教務課に確認のうえ、履修登録してください)
教科書
カント『永遠平和のために/啓蒙とは何か』中山元訳 光文社古典新訳文庫、岡倉天心『茶の本』講談社学術文庫
参考書、講義資料等
津田広志『リ・クリエイティブ表現術』(新水社)
履修方法
教務Webにて申告。【科目コード】LAW.X316
講師
津田広志、野原佳代子
問い合わせ先:野原研究室 教育研究支援員 川野 江里子
kawano.e.aa☆m.titech.ac.jp
(送信する際に☆を@に変更してください)